「知覚」と書?

書というと「文字を美しく」、「集中力を」と思われる方も多いと思います。
実際、指導としても主軸になるのがそのような部分です。

しかし、以前より感じていたものの一つに、上記に追加して知覚の醸成があると考えています。

先日拝見した幼児教育の本に、

墨を使って自由に書く(描く)という内容が掲載されていました。

子どもたちに墨と紙を渡すと。思い思いに感じ入り、五感でそれぞれ体感しながら動かし、それが多様な表現(大人からみた視点ですが)につながるという内容でした。

教室の普段のレッスンでも、半分は墨を磨って書きますが、
急かさない限りは、ただ黙々と墨を摺り、試し書きの半紙に滲む線を見つめています。

普段頑張っていたり、緊張している心をほぐしているような、そんな「ほっ」としているような姿をよく見かけます。

大人の方でも「墨をする時間に癒される」という方が多いのですが、
子どもでももちろん、同様なのでしょう。

摺った墨には、墨の香り、滲み、質感、無限にある「黒」色、など多くの要素があります。
せっかくの機会をいただいている、この書の時間を通して多様な感覚を養っていただきたいと考えております。

今年も引き続き、墨を摺る時間を設けてまいります。